暮らし

発達障がいのある人たちへの支援ポイント「虎の巻シリーズ」

投稿日:14/11/2017 更新日:

札幌市が発達障害の人たちへの支援ポイント「虎の巻シリーズ」という冊子を作っています。
すべてイラスト入りで書いてあり、とても分かりやすいです。
この「虎の巻」、とても分かりやすいです。

発達障害の人がそばで困っていたとしても、多くの人は気づきません。
困っていると分からないので、支援をする必要性を感じないので何もしません。パニックになっている人を見ると「変な人」と受け止めて、その場を離れる人がほとんどだと思います。
学校や職場でも困っていることが分からないと、どんな接し方や伝え方をしたらいいのか分かりません。
困り感は人によって異なるのですが、これを見たら具体的な場面でどんな対応をしたらいいか分かります。
これを知っておくだけでも違うと思います。

「相手の立場に立って考えよう」「障害を理解して接しましょう」って言われます。
そして、「相手の立場に立って考えよう」とします。「考えよう」とです。「理解しよう」とします。
そして、相手のことを思います。想像します。しかし、相手の立場に立つとは思うだけでは発達障害のある人へは伝わりません。(伝わっていない場合が多いということを知っておくことが必要です。)そうしないと、自分では伝えているつもりなので、相手が動かないと「言うことをきかない」「きちんとした行動ができない人」だと決めつけてしまう危険性があります。場合によっては「ちゃんと言っているのに、なんだあいつは変な人だなあ」と腹を立ててしまうかもしれません。
だから、思う、考えるだけでは「相手の立場に立つ」ことにはなりません。

困りごとがある場合は特にそうで、思いやりとかやさしさ、共感する気持ちだけでは相手の人はそのまま困った状態が続きます。
何かできないので、「頑張って」という励ましも困ったままの状態が続きます。
例えば、自閉症スペクトラムの人の場合は困ったことがあっても人に助けを求めることが難しい。だから周囲の人はその人が困っていることに気づかない。しかし実際には集団生活の中で本人が困っていることが多くあります。
周りの人が理解している「当たり前」や「常識」を理解するのを困難に感じる人もいます。
「周りの空気を読んで言動を調整する」ことが難しい人もいます。
だから、具体的な言葉かけや行動の手本など、相手に分かる方法で使える必要があります。
このように、具体的な場面での接し方や言葉のかけ方、指示の出し方なども含めての「理解」が必要です。

わかりやすい指示や対話の方法は一人ひとりの特性によって違いますので、本人が理解しやすいやり方を考え、説明して納得させてあげることが重要です。
私たちが何も考えずに使っている「ちょっと」や「きちんと」や「ちゃんと」「てきとうに」「だいたい」などの表現は、私たちにはおおよそどの程度か分かるのですが、それがどの程度のことなのか発達障害のある人には分かりません。分からないから行動もできないのです。
また、困っている状態のままではなく、いきなり大声をあげたり感情が爆発してコントロールができなくなることがあります。そのときは周囲からは急にパニックを起こしたようにみえますが、必ずそうなる理由があります。
その原因の多くは強い不安や緊張、興奮といったストレスです。パニックが強くなると頭を打ち付けたりたたいたり、腕をかむなどの自傷行為に至ることもあります。
そんなときは周囲の人たちもどうしていいのか分からないで慌ててしまったりその人を責めたりしてしまうこともあるのではないでしょうか。そのような行為に対して感情的に叱ったり、その行為を止めようとしても本人は落ち着くどころかますます爆発がエスカレートする場合もあります。
こんなときは、そうなる理由とパターンをきちんと把握して、適切な対処ができたら問題行動はなくなります。

学校でなかなか指示が通らない、職場で言ったことができていない。そんな場面に出会ったときは、もしかしたらこちらの指示や対話が相手に伝わっていないのかもしれません。
「相手の立場に立って考える」「障害を理解する」とは、相手の行動の背景を把握し、わかりやすい指示や対話をするなどの適切な対応をするまでをいいます。
そのような具体的な場面での具体的な指示や対話の方法も、この「虎の巻」に書いてあります。これを見て「ちょっとしたこと」だと思う人もあると思いますが、そのちょっとしたことが大きなことなのです。
ぜひ多くの人に見ていただき、どんな場面でどんな言葉かけや接し方をしたらいいのか知ってほしいです。
これが私たちが身につけたい「スキル」です。
私もこれからも勉強していきます。

暮らしで使える『虎の巻』は、生活の場での発達障害のある方への支援ポイント
子育てで使える『虎の巻』は、子どもの発達は一様ではなく、「でこぼこ」があるのが自然の姿だと。
学校で使える『虎の巻』は、診断を受ける前の児童への対処方法。
続・学校で使える『虎の巻』」は、いろいろな困りごとを抱えている子どもについての理解を助け、適切な支援のきっかけにと。
職場で使える『虎の巻』は、発達障害者の働く力が存分に発揮できるようにと考えて作られました。
「虎の巻」はこちらからダウンロードできます。

発達障がいのある人たちへの支援ポイント「虎の巻シリーズ」

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