教育

全国学力テスト 全国学力・学習状況調査は今すぐやめるべきです

投稿日:30/09/2016 更新日:

全国学力テストって、どうでもいい!
全くやる意味もやる価値もないテストです。

多くの国民には何のメリットもない、何の価値もない、競争意識を煽るためだけに全国学力テストが実施され、当初の予定もかなり遅れて結果が公表されました。もう10月、年度も後半になってからです。
この全く意味のない全国学力テストにどれだけの予算が投じられているか知っていますか?
一部の金儲け集団が儲けるための予算処置でやってるだけのことって知っていましたか?
国民にはそんなことも知らされていません。

県別の平均点を比較しても何の意味もない

「平均正答率は、全国平均より2.2%、県平均より1.1%高い結果となっています。」(倉吉市)
などと「○○県は前年度よりも順位がが上がった、下がった」とローカルニュースで取り上げられていますが、学力テストの都道県別平均点の差は、「統計上の誤差」といえる誤差です。こんな数値ちょっと違ったくらいでその県の学力がどうのこうのといえるデータではありません。

「○○県は授業以外の勉強時間が多いの少ない」って、それがどうしたの?って感じです。
授業が面白くなくて興味が持てないのに、さらにいやいや勉強させられるのでしょうか?
そこに価値を見ること自体おかしな論理です。

全国学力テストの結果は、子どもの学力のごくごく一面を表したものに過ぎません。
傾向を見るだけなら、全員参加の必要はなく抽出校での簡単な調査で十分です。
問題なのは県別の平均点や順位ではなく、一人一人の学習の習熟度、理解状況であって、個への対応をどうしていくのか。個に応じた授業改善にどう取り組んでいくのかが大事なことです。

子どもたちが自ら学ぶ意欲をもって学校での暮らしや勉強に取り組んでいこうとしているかが重要なんです。
それを一枚のアンケート調査だけで判断しているのですから、素人がやっているのと何ら変わりありません。

学力テストでは本当の学力を見ることはできない

さらに、秋田、石川など学力テストでは上位にいる県が大学の進学率が低いことも問題視されています。
小中学校では上位なのに大学への入学者が少ない事実をどう受け止めるのか?
つまり、学校だけの狭い狭い学力を比べたところで何の意味もないということです。

この結果について鳥取県教委は「算数の知能・技能の定着に課題があり、指導の工夫が必要」としています。

県教委小中学校課の小林伝課長は「全国平均との差は1ポイント未満で、大きな差はない」とみる半面、「A問題も下回るようになった背景を分析しないといけない」と指摘。特に小数の足し算の問題で正答率が全国平均より5ポイント低く、「計算の意味を教えながら定着させる必要がある」。
「発表が得意」「将来の夢や目標を持っている」では依然として全国平均より低く、「児童生徒の自己肯定感や達成感を体得できる環境づくりが必要」とした。

自己肯定感や達成感を体得できる環境づくり??
県ぐるみで本気でやってほしいものです。

倉吉市教委でもこのテストの分析を行っています。

国語
・「話すこと・聞くこと」のうち、「聞き手の立場を想定し、話の中心的な部分と付加的な部分との関係に注意して話す」問題に課題があります。
・スピーチをする際には、聞き手の興味や関心について事前に調べた上で自分の考えをまとめ,話の中心となる事柄が効果的に伝わるように構成や展開を工夫することが効果的です。
「読むこと」のうち、「文章の中心的な部分と付加的な部分とを読み分け、要旨を捉える」問題が、全国平均を下回りました。
・身の回りにあるちらしなどの具体的な資料を使い、何を知らせようとしているのかという観点から全体を見て、発信されているメッセージや情報を捉える学習活動が有効です。

数学
「数と式」のうち、「与えられた情報から必要な情報を適切に選択し、処理することができるかどうかをみる」問題のみ全国平均を下回りました。
・実生活の場面での問題を想定し、数学を活用して考察し、問題を解決する活動が有効です。

これを見て、具体的な指導方法、授業活動でどのような形で展開していばいいのかが分かりますか?
実際の学校現場でのテスト対策としては、こういうことではなくテストの点数を上げるための練習が行われます。
各教育委員会からも「テストの点数を上げる」ことを目的とした指導命令が下されています。
このような手っ取り早い「受験対策」は多くの都道府県が行っていて、随分前から問題となっています。

学力テストは間違った学力観を与えるもと

全国一斉の学力テストは、子どもたちをごくごく狭い範囲でランク付け、序列化するだけに終わります。
教育委員会の考えは、他県に勝つために学力テストのための受験対策授業の競争になっています。
このような学力テストへの根拠のない盲信、地域や学校のテスト結果による序列化が広がると、テストの点数結果による競争することが目的となってしまいます。それによって、子どもも教員も競争に追い立てられます。
結果として、一人一人の児童・生徒の良さや個性を伸ばしたり、本当の意味での「学力向上」にはつながりません。
現に、各地の教育委員会は学校に対して「しっかりテスト対策を講じるように」という命令を出して、新学期当初は授業時間に過去問を何度もやらせたりするなどの「一回だけのテストのための受験対策」を行っています。

このテストに関して文部科学省は各教育委員会に「過去問題を集中的に解かせる過剰な対策等せぬよう求める」旨の内容の通知を出していました。通知を出すこと自体がおかしな話ですが。
しかし、現場では過剰な対策を強いられている現状があります。
各地で教育委員会作成の問題を事前にやらせ、その実施回数まで報告するといったことが大きな問題となっています。

これは、「テストの結果=学力」という間違った学力観を定着させるための施策なのです。
本当の意味での学力向上対策、生きる力の育成対策はどんどん追いやられていっています。
さまざまな問題が発生している学校現場において、学力テストを重視するような教育を推進することは害にはなっても益にはなりません。

さらに、多くの学校では教研式NRT・CRT標準学力検査という全国規模で比較ができるテストを行っています。
そのようなテスト対策のために授業時間をつぶすのは本末転倒です。

学力テストよりももっと大事なことがある

各種調査で、子どもの学力と親の経済力に相関関係があることが分かっています。
テストの点数を上げることよりも、個々のニーズに対応した支援の強化、親の経済や、子どもの貧困の解決、一人親家庭への支援などをしていくことの方が重要であ、最優先で取り組むべき課題です。
すべての子どもに等しく普通教育を行うための環境は放置したままで、子どもの実態を無視してテスト結果だけを上げようとすることは本末転倒です。

現場の教員は、やる価値を微塵も感じてはいません。
強制的にテストを受けさせられる子どもたちもいい迷惑です。
やるだけお金も時間も労力も無駄なんです。
そんなことをするようならお金も時間も労力も、もっと有効な使い方ができます。
こんな意味のないテストが長年検証されることのないまま10年も続いている日本の教育は一体どこへ向かおうとしているのでしょうか?
そのうち道徳の一斉テスをが行って、「○○県の子どもは道徳心が低い」というレッテルでも貼りたいのでしょうか?

これは上からの命令で「やったことにしましょう主義」の典型的なもののひとつだといえます。
まあ、テストの結果なんかどうでもいいんですがね。

平成28年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料

平成28年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料

[全国学力テスト10年]もう見直すべき時期だ(沖縄タイムス社説)

【全国学力学習状況調査】過去問は無意味?【本来の目的】

算数で知能・技能の定着課題 全国学テ鳥取県結果(日本海新聞)

「全国学力・学習状況調査」の結果概要(倉吉市教委)

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