社会問題

斎藤環さんが「ひきこもり」について書いている連載記事をまとめました

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2018年3月の不登校・ひきこもりに関するイベント情報にも書きましたが、3月5日(月)に鳥取大学であった斎藤環さんの「ひきこもりと対話」という講演会に行ってきました。

講演の内容は詳しく書くことができませんので、斎藤環さんの書いている連載記事をまとめました。

「斎藤 環氏に聴く ひきこもりの対応」(PDF)
~ひきこもるわが子のために、今できること~

私が著書『社会的ひきこもり』(PHP新書)で提唱した「社会的ひきこもり」の定義は以下の通りです。
・20代後半までに問題化すること
・6カ月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が持続すること
・ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいこと
これを踏まえて、それぞれについての解説と、今日では何がどう変わったかを述べていきます。

「外出していないからひきこもり」なのではありません。ひとりで外出しているひきこもりの人もいます。あくまでも対人関係の有無がポイントであって、家庭以外に居場所がなく、家族以外の親密な人間関係がないことを指して「社会参加をしない」とみなしています。

ひきこもりとは何か。ひきこもりの定義とその特殊性

元々ひきこもりというのは、自分の自我を守るための防衛反応です。非常にしんどい時、ストレスがたまった時、一切世間の接触を断って、自我を守ります。ひきこもりのきっかけは、たまたま変な学校に入っちゃったとか、たまたまそこでいじめられちゃったとか、たまたま受験に失敗しちゃったとかね。
ちょっとしたきっかけだと思います。ハマった後も、親御さんがそれを理解しないで毎日小言を言ったり、追い詰めたりしたら抜けられなくなってしまいます。しかし、そこは理解を示しほどほどに休ませてくれ、ほどほどに励ましてくれれば、深刻化しないかもしれないというケースはよくあると思います。

ひきこもり村を作ればいいとか、ひきこもりマンション作ればいいとかいう連帯ではなく、グラデーションのある連帯。端っこの方にはニートとかフリーターとかいっぱいいてもいいような、社会にうまくなじめずにいるという連帯があればいい。グラデーションとして作ってほしいですね。
何もしてなくても自分に価値があるというところを堂々と主張してほしいんだけど、ひきこもっている時は余裕がないのでそこまで考えられない。絶対批判されるので、批判に負けないで。

「ひきこもりは連帯すれば一発逆転できる」斎藤環さんインタビュー

テレビ朝日「TVタックル」の『ひきこもり特集』で、フリースクールを運営する団体の代表がひきこもっている男性の部屋の扉を突き破るなど暴力的な映像を放送したことに対し、精神科医の斎藤環氏がツイッターやフェイスブックで異議を唱えた。

かつて、こうした支援は非行対策として行われていました。非行に対抗する暴力として容認されていた部分はあったのだと思います。しかし、なぜかひきこもりは非行と同じくくりで見られやすく、東京都も治安対策本部がひきこもり対策を担っているというおかしな状況があります。
たとえば先ほどの話が通じないケースに関していうと、肉親の方はどうしても「ディスカッション(議論)モード」になってしまうんですね。「今の状態を何とかしろ」という話は本人が一番嫌うものなので、そこを切り口にいるといつまでたっても話が通じないのは当然です。

そこで私が提案しているのは「ダイアローグモード」です。ダイアローグというのは結論を出さない会話、意味のないおしゃべりです。そういう形で対話の回路をじっくり開いていけばコミュニケーションは可能なのです。時間を掛けて関係性を作り上げた上で治療や就労につなぐ。

ひきこもり報道におけるメディアの問題点とは
池上正樹×斎藤環×荻上チキ

「人間関係って、空気みたいなもの。引きこもっていると、そこだけ絶たれちゃう。食糧や睡眠を補給しても、人間関係が補給されていないと、なんか枯渇しちゃうんですよね」
「親密な人間関係じゃなくても、毎日、ワサワサ人がいるところにいるだけでも、プラスらしいんですよ。実際、入院させただけで、元気になっちゃう人って、いるんですよね。多くの場合、人に触れていると、何とかなる」

斎藤環氏×ひろゆき氏との特別鼎談で得た視点【前編】
「“親が優しい”と引きこもり率は高くなる?経済不況だけじゃない世界中でパラサイト急増の理由」

斎藤環氏×ひろゆき氏との特別鼎談で得た視点【後編】
「空気の読める・読めないで“身分階層”ができる時代 今こそ引きこもりが立ち上がり、地方議員になろう!」

私たちは《ひきこもり》について知りたいと思っても、本人は社会との接点を絶っていますし、家族は周囲には語りたがりません。身内にひきこもっている人間がいない限りは、日常生活の中で、ひきこもりを理解する機会はほとんどありません。また、メディアにおいては、ひきこもりの青年が起こした事件のセンセーショナルな報道やテレビドラマによってステレオタイプのひきこもり像が流布されることもあります。実像があいまいなわりには、予断や偏見からイメージだけが独り歩きしているというのが現状ではないでしょうか。

ひきこもり 第1回 福祉ビデオでひきこもりの回復事例を学ぶ

今回の講演内容はは「対話」がテーマだったのですが こちらにオープンダイアローグについて分かりやすく書いてあります。

「オープンダイアローグ」という「魔法の鍵」

「子どもがひきこもりになりかけたら」座談会

「つまずいても大丈夫なんだ」ということを見せてくれる大人が周りにいること、何かあれば相談できる支援者や団体を「知っている」こと、公的な制度などについて「少し知識がある」こと。そんなことだけでも、ずいぶん楽になる。

「ひきこもり」になる子どもの親には共通点がある

子どもを「ひきこもり」にしない30秒の魔法とは?

日経DUAL 不登校児と親に向けた特集

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「明日は行く」は絶望の言葉 不登校児の本音は?
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・ ひきこもっていても、やりたいことを始めたわが子を応援する
・ 「怒るときは細かいのに、褒めるときはあっさり」はやめる
・ 叱ったときはフォローの言葉を忘れない
・ 子どもにも自我がある。言い分を聞いてみる
・ 親の物差しで子どもの物事を考えない
・ 親は自分を責めない

日経DUAL 不登校児と親に向けた特集

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