教育

学校ではなぜスマホやタブレットなどのICT機器が活用されないのか?

投稿日:17/11/2017 更新日:

今どきスマホは子たちの生活インフラになっています。
そばにスマホがあるのが当たり前、もはや空気のような存在になっています。
私たちが学生時代のときは紙媒体しかありませんでしたが、今はスマホがノートやペン、教科書、新聞、雑誌、辞書、翻訳ツールになっています。
そこで、学校での活用が叫ばれています。

学校ではなぜスマホやタブレットなどのICT機器が活用されないのか?
そこには多くのハードルが立ちふさがっています。

ひとつにはスマホをWi-Fi接続する場合、学校にWi-Fi設備を設け、それぞれのスマホを持ち込ませれば、楽々つながるのだろうと誰もが考えます。しかし、実際にそうはならなかったケースがあります。
次は使用する際の教員の対応力の問題があります。
授業で使っていた時に機器のトラブルがあったときにどうするのか、Wi-Fiの接続やアプリの不具合、端末の動作にトラブルがあれば授業が中断する。
さらに、どの教科のどんな場面でどんなコンテンツを使い効果的な学習にしていくかという教材開発、教材研究が進んでいない。そのために1時間の授業の準備に何時間もかけている教員もいます。
ICT機器に堪能な者でもそういう状況で一人一人の力量に任されているところにも問題があります。
教員はかなりの負担感が大きいと思います。

また、ICT教育にしてもアクティブラーニングにしても、新しい教育モデルについて「それは伝統的な紙と鉛筆と黒板に比べて本当に”学力”は向上しているのか」というところにも着目することが重要です。
「ICT機器ありき」ではなく、何を使いどのような授業展開をしたら学習効果があがるのかという視点が重要です。
韓国では、2015年までに1人1台のタブレット端末の導入を目指してきたといいます。ICT教育モデル校の1つ、ボラメ小学校では全学年の、ほぼすべての教科でタブレット端末を使った授業を行ってきました。
しかし、子どもの学力に目立った成果は現れていないといいます。

「確かに子どもは授業が楽しかったと言うかもしれませんが、内容は身についていない。それがICTの限界です。」という教員もあります。さらに、「タブレット端末に依存しすぎると能動的に学ぶ姿勢が失われる」と指摘する専門家もいます。

山本一郎さんが「いま最先端とされるICT教育が、単に紙&鉛筆の代替となるだけのハードウェアや、お題目のようなネット利活用という表層で終わらず、子供たちの興味関心の深耕や価値のある課題設定に向かうよう心から願うのみ」というように、実際に授業で使う場合、ICT機器もあくまでも補強の1つのツールにしかすぎないわけです。ICT機器を使えば授業の質が上がり学力が向上するわけではありません。
だから、もともと授業の構成能力が高くて上手な授業ができる者が使うと、ものすごくいきてくるとは思います。
どの場面でタブレットのどんなコンテンツを使うかなどの構成ができる教員でなければ質の高い授業をすることはできません。
そう。
その授業構想力がない教員が目先のこんな楽しさでごまかそうっていうのは、有効な使い方とはいえません。

学校の授業でスマホ活用についての参考サイト

学びを変える? ~デジタル授業革命~

「学校の授業でスマホ活用」のはずが、初歩的な技術運用ミスで失敗し業界の笑いものになるまで

いま日本に「スマホで授業」が絶対必要なワケ

娘の学校、ICT授業が始動

学校の授業はスマホを使った方が良くなる?

授業中にスマホ使用禁止!授業とはいったい誰のために?

授業中のスマホ禁止は時代錯誤?

自主性尊重の名門校もスマホ苦慮 授業中使用、誹謗中傷も

10代女子の2割弱は授業中スマホを学習に使っている

授業中にバレずにスマホを使う方法

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-教育

執筆者:

関連記事

教育機会確保法には欠陥あり、すべての子どもが安心して学べる環境を作る必要がある

NHKの解説委員も何も分かっていません。 この法律をちょっと読むと、子どものことを考えているように思えます。 しかし、この法律には欠陥があります。 「休んでもよい」というのは支配する側からの一方的な命 …

感想文を書く上で最も重要なことは「なぜ?」

これ、伝わる文章を書くときの基本中の基本です。 ・感想文を書く上で最も重要なことは「なぜ?」 ・論文・レポートを書く上で最も重要なことは「根拠」 あと、何を書こうと書き出しに悩んでなかなか書けない場合 …

「できる、できない」ではなく「学習するって楽しい」って感じることの方が大切

今の学校の勉強は、みんなに同じことをさせて勉強を嫌いになる子どもを育てているような気がします。 苦手なことを何度も何度もやらせることは、それができるようになるどころか、どんどん嫌いにさせていきます。 …

日本の学校からいじめがなくならないのは学校の仕組みそのものにある

「なんでまた?」 「どうしてこんなことが許されるの?」 信じられないことが教育現場で続いています。 あなたは教員や教育委員会の誰も守ってくれない学校に行けますか? 子どもを安心して行かせられますか? …

不登校の子どもへの対応でやってはいけないこと

不登校の子どもへの対応でやってはいけないことはいくつかあります。 また、これは不登校の子どもだけでなく、すべての子どもへの対応に当てはまります。 そして、親子の関係だけでなく、学校の教師と生徒との関係 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク