教育

休校中の宿題、公立校では約半数がイヤイヤだが、国立・私立では7割の子が意欲的

投稿日:

休校中の子どもの宿題への取り組み方について、保護者向けにアンケート調査した結果が公開されています。
「4月または5月の休校中に、お子さんは、学校からの課題・宿題にどのように取り組みましたか」

公立学校の小学生、中学生については、「イヤイヤ(しかたなく)取り組んでいた」という回答が半分近くを占める。学年が上がるにつれて、「意欲的に取り組んでいた」は減少し、「答えを丸写しするときもあった」は少し増えている。
この結果、安心してもいけないのかもしれないが、「ちょっとほっとした」保護者もいるかと思う。うちの次男、次女(公立小3、小6)は「イヤイヤ」やっているほうだが、よその家庭でも似た感じのところも多いようだ。

「休校中に、課題・宿題に関連して、学校(担任の先生ら)から何か働きかけはありましたか」

公立の小学校や中学校について見てみると、「いずれも、とくにはなかった(課題を渡したあと、放置に近かった)」という回答が4~5割もある。「プリントを渡して、あとはよろしく」系だ。担任の先生らから支援があっても、それは電話という昔ながらのアナログが多い(3~4割の公立小中)。家庭学習を出すのは出すが、フォローアップやフィードバックが非常に弱い。インターネット、ICTの活用は、2%にも満たず、非常に低調であることがわかる。

自由記入欄に寄せられた、保護者の声

一年生で、学習の習慣も基本的な学習姿勢も身についていない状態の子どもを、上の子も見ながら在宅勤務の片手間や出勤して帰宅してからの短時間でサポートするのは、本当に無理があった。
学習内容よりも、まずは机に向かうことが楽しくなるように、と思ってはいたが、プリント学習の内容は単調だし、面白くもなんともない…学校への期待を膨らませることができていないので心苦しい。
(公立小学校1~2年生の母親)

学校は課題だけ渡してほったらかしでした。
塾はオンライン授業があったりと先生から電話があったりと手厚かった。本当に学校とは何なんだろうと思いました。
(公立小学校5~6年生の母親)

授業がないのに課題だけ沢山出されて、学校からの電話もなし。教員は無責任だと感じた。
(公立中学校1~3年生の母親)

「宿題わたして、あとはよろしく」 休校中の学校に高まる保護者の不満、悲鳴 【独自調査結果】

学校からの宿題の内容と量、その出し方が問題

公立では約半数の子はイヤイヤ宿題をしているのに対して、国立・私立では7割の子が意欲的に取り組んでいる。これには驚きました。
これは、普段の授業の成果なのか、宿題の内容や出し方の違いなのか、フォローのあるなしなのか、とても興味があります。
意欲的に取り組んでいる子に、その理由は何か聞いてみたいですね。

休校中に限らず、子どもが宿題をするしないの前に、学校からの宿題の内容と量、その出し方が問題だと思います。
一律一斉型授業によって知識の教え込みは進んでいます。150年前と変わらないスタイルで、教員が一方的に「覚えさせる教育」が主流です。
「自ら考え、判断し、表現する力」「学習に取り組む意欲」については疑問しかありません。児童生徒自らが考え、それを表現し、意欲的に学んでいるか、相変わらず与えられた課題をいわれたままにこなすだけで終わっています。
これまで学校では「教員が何を教えるか」という観点を中心に組み立てられていて、相変わらず知識の注入に終わっています。一律一斉型の授業から何も変わっていないのです。
児童生徒の「何を学びたいのか」ではなく、教員が「何を教えるか」という考え方から何も変わっていないのです。

新学習指導要領でめざすことは「主体的・対話的で深い学び」

そもそも「勉強ってつまんないよね。だからやるのはたいぎい」っていうのがほとんどの子どもの意識じゃないかと思います。この度の休校中の宿題に限らず、普段の学校においても一人ひとりのペースとは無関係に、全員一律の課題が出されていることが問題です。
しかも、フォローアップやフィードバックがなければ、やる気は出ないと思います。
記事にもあるように、6時間びっしりの1週間分の学習計画表を渡されて、やる気になるでしょうか。見ただけで嫌になると思います。

教員向けにどんな宿題の出し方をしたかの調査もしてみるといいと思います。
また、インターネット、ICTの活用は、2%にも満たないという結果ですが、「オンライン上の教室」での一斉授業配信はますます「勉強嫌いの子」が大量生産されると思います。

新学習指導要領でめざすことは「主体的・対話的で深い学び」

私は、「やらされる勉強」や宿題には百害あって一利なし やりたくなければやらなくていい、むしろ宿題がなくなったほうが子どもは主体的に勉強します。
最も大事な要素が「やりたい!」という欲求があることです。出された宿題がそう思えるかどうかが、まず重要だと思います。
「それでも、なんとかして子どもに宿題をやらせたい!」という方はこちらをご覧ください。

なんとかして子どもに宿題をやらせたい!親御さんへ、子どもにやる気を起こさせる方法

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-教育

執筆者:

関連記事

「学校に行かせてない親は法律違反している」というのは間違いです!

今日の子どもの学びを考える勉強会vol.3でも学校に行く目的についても話し合いをしましたが、「学校に行かせてない親は法律違反している」というのは間違いです! 理不尽極まりないです。 確かに、保護者には …

鳥取県内の不登校やひきこもりの親の会「マップ」を作っています

鳥取県内の不登校やひきこもりの親の会についてこちらでまとめています。 今後、発達障害などで子育てに悩んでおられる親御さんの相談機関、ひきこもりの就労、障害者の自立支援のための窓口などもまとめて、それぞ …

知識と活用を問う問題への転換案示す 全国学力調査会議

文科省の「全国的な学力調査に関する専門家会議」は2月16日、第4回会合を開き、新学習指導要領の実施を見据えた今後の全国学力調査の検討課題を議論した。これまでのA問題とB問題の区分をなくし、知識と活用を …

「高校教育は学問ではない」上野千鶴子が17歳の時に訴えたこと

私も上野さんとまったく同意見です。 学ぶことを学べない学校を「学校」とはいえない。 学ぶ楽しさを学べない学校を「学校」とはいえない。 学び方を教えない教育を「教育」とはいわない。 学びたいことを学べな …

ようやく1980年代後半から広まった自閉症への理解

学校教育の基本が「指導」であることが勉強をつまらなくしています。 「学び合い」の形でなければなりません。 私も違和感を感じている一人です。 上辺だけカッコつけている人間は大嫌いです。 「子どものため」 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク