教育

鳥取県の特別支援教育と個別の教育支援計画について

投稿日:19/09/2016 更新日:

昨日は不登校の親の会「鳥取タンポポの会」の9月例会でした。
初めて参加された保護者の方もあり、近況報告やいろいろなことを情報交換しました。
話題がどんどん広がり、予定した時間を超えて会が終了したあともみなさんで熱く語り合いました。
子どもさん一人ひとりの様子を聞きながら、お互いに素晴らしいところを持っていることを話し会いました。
親の会は参加者のみなさんでいろいろな情報交換ができるのでホント勉強になります。
そして、みなさんが「うん、うん、そうだよね~。」と共感してくださるのでとても話しやすい雰囲気がいいです。
このように理解の輪が広がっていくことによって社会の考え方も少しずつ変えていくことができると確信できました。

その中で、学校における「個別の支援計画の作成」についても話題になりました。
保護者の中には、そのようなものを作ることを知らない人が多いです。

「個別の支援計画」は、障害者の一生涯にわたる支援を目指して作成される計画です。
福祉・医療・教育・労働等の関係機関が一体となって、本人やその家族に対する相談・支援を行っていくことを目指して作成されるべきものです。「個別の支援計画」のうち、特に学校在学中に作成されるものを「個別の教育支援計画」と呼んでいます。
「個別の教育支援計画」とは、障害のある幼児児童生徒の一人一人のニーズを正確に把握し、教育の視点から適切に対応していくという考えの下、長期的な視点で乳幼児期から学校卒業後までを通じて一貫して的確な支援を行うことを目的として策定されるものです。

「個別の教育支援計画」様式例 

kobetu1

kobetu2

個別の教育支援計画の作り方

支援計画は保護者と学校が障害のある子どもの特性や状況を元にして、学校が召集する「支援会議」で個別にどのような支援が必要かを話し合って決めていき、学校が作成するものです。
発達障害の診断を受けた児童・生徒、特別支援学級に籍を置いている人は「個別の教育支援計画」というものを作ってもらっていると思います。
しかし、小中学校間での引継ぎがきちんと行われていなかったり、中には支援計画や支援会議について知らない保護者の方も多くあり、適切な支援計画の作成もされていないケースもあります。熱心で理解のある教員のいる学校であれば、支援担任を通じて保護者に提案することもありますが、基本的には保護者の要望によって開催、作成されます。

子どもさんが発達障害の診断を受けていたり、支援学級に在籍している方は、一度個別の支援計画について学校へ確認するといいです。
個別の支援計画は作成しているが、それが作成しただけだったり活かされていなかったり、学校として共通理解、共通実践がされていないことも少なくありません。
また、個別の支援計画は作成して終わりではなく、絶えず子どもの様子を見ながら修正・追加・進化していくものです。
そして、学校を卒業したあとは次の進学先への引き継ぎがきちんと行われているか学校間での連携も確認する必要があります。
以前は様式などは学校現場に任されていましたから、内容はともかく存在さえしていればいい状態で、中には作成していない学校さえありました。

個別の支援計画の対象

個別の支援計画の作成は、「学校教育法で示されている子ども」が対象です。
以前からある障害の子どもは特別支援学級に所属しているはずですから、その子たちは当然個別の支援計画の対象ですし、普通学級にいる発達障害の子供たちも対象です。ただし、法的には診断を受けている子供たちが対象になり、親の都合で診断を受けていない子供たちに対しては義務がありませんが、学校によっては、診断を受けていない子どもたちに対しても、作成しているところもあります。

タンポポの会でも「そんなものがあるなんて知らなかった」「どうやって作ってもらえるのか?」「どんな内容なのか?」という質問も出ていました。

支援会議の開催や個別の支援計画の作成に当たっては、まずは学級担任や支援学級担任に相談しましょう。
学校には、特別支援教育担当教員もいますので、担当を通じて学校長に伝えてもらい、話を進めていきます。
そして、支援会議には校長、学級担任、支援学級担任、特別支援教育主任、養護教諭の他に、子ども支援センターや発達障害相談機関など学校以外の専門家にも参加してもらうといいです。
子ども支援センターや発達障害相談機関については以下の資料にも載っています。

小児科医や発達障害者支援センターなどに相談すると、必要に応じて発達障害を診断してくれる専門の医療機関を紹介をしてくれます。
園や学校なども情報を持っているので、子どもの様子が気になる場合はまずは担任に相談してみるといいです。
発達障害への対処方法として教育・療育的支援と投薬による症状のコントロールがありまが、二次障害(症状)を防ぐには、身近な人の理解、周囲の人の対応、環境改善が重要です。

不登校の親の会では、保護者の体験を通じてこのような情報もお伝えしています。

鳥取県の特別支援教育と個別の教育支援計画資料

鳥取県の特別支援教育と個別の教育支援計画について、以下から資料をダウンロードできます。

平成29年度鳥取県における特別支援教育に係る取組等について

「個別の教育支援計画」様式例 (WORD)

鳥取県の特別支援教育 ~理解と啓発のために~

平成28年度鳥取県の特別支援教育について リーフレット(PDF)

鳥取県の特別支援教育の基本的な考え方(PDF)

鳥取県 本人・保護者・学校等のための個別の教育支援計画ー策定マニュアル(PDF)

不登校の時期も安心!「個別の教育支援計画」を知っていますか?

文科省 特別支援教育の推進について(通知)

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-教育

執筆者:

関連記事

小学校での課外活動における飛込指導に係る鳥取県教育委員会の方針等について

禁じられている体育の時間での水泳の飛び込み指導がなぜ行われているのか?にも書いていますが、今回出された「小学校での課外活動における飛込指導に係る県教育委員会の方針」は、妥協案という妥協案です。そこには …

通常学級で特に気をつけたい特別支援教育のポイント

通常学級での特別支援教育ですが、研修はしても実際の対応でおろそかになることもあります。 これらは日々の実績の中で常にチェックしておきたいことです。 「わかった」で終わるのではなく、チェックリストにして …

鳥取県でも分身ロボット『OriHime』が導入されていますが課題は山積みです

鳥取県では分身ロボット『OriHime』が導入されています。 「OriHime」(オリヒメ)は米子市立就将小学校では昨年2学期から活用されています。 が、しかし、実際の教室では・・・報道にあるように、 …

アクセシブルな情報システム”DAISY”に関する取り組み

マルチメディアデイジー教科書は、視覚障害者だけでなく、発達障害、認知・知的障害など様々な障害のある人にも有効です。 これは文字だけでなく画像や音声などの表現によって、教科書の知識・情報を無理なく効果的 …

「障害者差別解消法」「合理的配慮の義務化」を知っていますか?

今日の日本海新聞にも載っていましたが、4月から施行られる「障害者差別解消法」の認知度がかなり低いです。 関係者の一部は勉強会などを通して知っていますが、大手メディアなどの報道でもほとんど目にすることが …

スポンサーリンク

スポンサーリンク