教育

学びの機会確保に向けたシンポジウム「ニーズ調査」って知っていますか?

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10月28日に行われた「学びの機会確保に向けたシンポジウム」に参加しました。

「学びの機会確保に向けたシンポジウム~鳥取県における夜間中学の可能性を探る~」を開催します

「夜間中学」とは、昼間の中学校と同じような形で、主に夜の時間帯に授業が行われている学校です。そこは、さまざまな理由により義務教育を修了できなかった人や、本国で義務教育を修了していない外国籍の人、また不登校等のために十分に中学校に通えなかった人などの学び直しの場となっています。
現在、鳥取県内に夜間中学はありませんが、県教育委員会ではその可能性を探るための調査研究を行っています。
その一環として「学びの機会確保」をテーマに、鳥取県における現状や他の自治体における取り組み、夜間中学等を紹介する初めてのシンポジウムが行われました。

現在、義務教育就業期間に学校に通えていない小学校児童が151人、中学校生徒が478人(平成28年度)います。

鳥取県 平成28年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果と今後の取組についての資料はこちらです。

夜間中学よりも教育支援センターの増設を!

彼らの学びの場として公立の教育支援センターが県内10教室、民間のフリースクールが県内に4か所設置されています。
鳥取県内にある不登校・ひきこもり支援の相談窓口の案内
しかし、そこに通うことのできない子どもたちは学校以外の居場所は「自宅」しかありません。これまでも長年不登校の子どもたちを減らすための対策が講じられてきましたが、不登校の数は減るどころか年々増加しています。その理由の一つが「学校以外に行くところが少ない」ことです。
勉強したい、学びたいというニーズはあるのですが、それに応える場所が十分ではないために、子どもたちは自分の家で過ごすしかないという実態があります。
シンポジウムの中で意見を言わせてもらうことができたので、不登校の子どもの居場所創りについて、教育支援センターの増設の要望を出しましたので、今後検討材料のひとつとして検討部会などでも考えてもらえたらと思っています。

そこで、鳥取県でこのような動きが始まったことは不登校の子どもたちの居場所を広げるチャンスだと思います。
居場所作りに当たっては当事者、保護者のニーズを聴かない対応はあり得ません。子どもたちのニーズをつかんでそれに対応できる居場所作りが必要です。

現在不登校の子どもたちの思いをしっかり聴くことからがスタートです

そこで、県教委では「夜間中学についてのアンケート」いわゆる「ニーズ調査」を行っています。


これは「夜間中学について」とありますが、学びのあり方について問い直し、義務教育期間に十分な学習ができなかった子どもたちの学習の機会保障、学習の場の設置と考えたらいいです。だから、夜間にこだわることはなく昼間の時間帯に学習ができる場と考えることもできます。
そのため、現在ニーズ調査を行っていますが、5765枚の配布枚数に対して回答が集まっているのはわずか25件だということです。
特に現在不登校状態にある家庭へは市町村別で各学校長判断で配布されているとのこと。このニーズ調査の仕方についても課題があると思います。

このようなニーズ調査が行われていることをどれだけの人たちが知っているでしょうか?

この件に関してはスタートラインに立ったところなので、県教委としても模索中の段階です。
今後も親の会としても意見を言わせてもらえるように伝えています。
このような動きがあることはチャンスなので、これからもいろいろな機会をとらえて対話を続けていきます。

夜間中学等設置検討状況についての資料


鳥取県教育審議会「夜間中学等調査研究部会」専門委員
(任期:平成30年5月28日~平成31年3月31日)

イ 鳥取県教育審議会「夜間中学等調査研究部会(仮称)」の設置について
<状況等>
平成28年12月に「義務の教育段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」が公布され、夜間中学における就学機会の提供等の措置が必要となった。
義務教育未修了者等の就学機会を確保する上で、重要な役割を担っている夜間中学等について、調査研究を行い、本県の夜間中学等の設置の方向性を明確にするため、鳥取県教育審議会に夜間中学等調査研究部会を設置することについて、審議を行った。
<委員意見等>
・不登校の子どもたちについて、学びをどう保障するのかが重要であり、不登校の子どもを支援している「子ども支援センター」などの役割が非常に大きい。
学校と「子ども支援センター」との関係等についても、夜間中学に係る審議の中で検討してほしい。
・鳥取県で夜間中学を設置するなら、県外の方も受け入れるとことを考えてみてはどうか。県外の方を受け入れるということになれば、全国に対するインパクトも大きい。
<決定事項>
・鳥取県教育審議会に部会を設置する。部会名は「夜間中学等調査研究部会」とする。
・所掌事務は「中学校夜間学級の設置に係る調査研究を行い、本県における中学校夜間学級の設置等の方向性を明確にすること」とする。

鳥取県教育審議会「夜間中学等調査研究部会(仮称)」の設置について(平成30年4月18日)

<夜間中学に対する主な意見>
1.対象者について
・鳥取県が緊急に手を打たなければならない課題は不登校対策。不登校の学び直しの場をつくることが先決。昼間部定時制なら遠くからでも通える。鳥取のような田舎で起こる不登校は、通える学校の選択肢が少ないことが要因ではないか。
・不登校であった人の学び直しには適している。選択肢を増やすことはよいこと。
・国際交流財団の日本語クラスは週1回の開催であり、開催頻度に限界がある。学齢期であれば支援はできるが、入国時に既に義務教育年齢を超過していた場合、義務教育で受け入れにくく、高校にも学力的に通えないため、選択肢の一つとして大きく、そのあたりにニーズがあるかもしれない。
2.課題について
・交通の便がよいわけではないので、「通う(距離や場所)」ことが高いハードル。学び直しには適しているかもしれないが、夜間だと遠くからは通えない。
・学び直しというが、生活をしながら夜に通うというのは難しいのではないか。
・学校に行けない子が夜間中学に行くか疑問。
・夜間中学の認知度が低い。
・不登校の子であれば対象が明らかなので調査がしやすい。外国籍の方は難しいかもしれないが、少なからずいるのでニーズを調べるべき。

夜間中学等設置検討状況と今後の予定について(平成30年7月18日)

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