社会問題

平成30年2月鳥取県議会で「不登校・ひきこもり支援について」の一般質問と質疑が行われました

投稿日:07/03/2018 更新日:

2017年12月10日に不登校やひきこもり支援について鳥取県行政へのご意見、ご要望に書いていたのですが、今日の平成30年2月鳥取県議会で「不登校・ひきこもり支援について」の一般質問と議案に対する質疑が1時間行われました。
質問をしたのは島谷龍司議員で平井知事と山本教育長の答弁がありました。

●島谷議員
本県では小学校151人、中学校481人、高校262人、特に高校では30%以上増加している。
不登校・ひきこもり支援について危機感を抱いている。緊急の課題である。
家族や関係者ができるだけ早く相談窓口へいくことだが、その一歩が出せない人への対応が必要。
これまでもいろいろな施策が行われてきたが、「どこに相談していいか分からない」状態が長年続いている。
県行政、県教委ではどのように考えているか。
当事者や保護者の声しっかり聴き、解決につながる情報提供を積極的に行ってほしい。
個々の状態を把握するためにも情報を提供するためにもアウトリーチを積極的に行っていってほしい。

●平井知事
不登校にはさまざまな要因があり、一概にこれとはいえない。
現在「とっとりひきこもり生活支援センター」で相談支援を行っているが、引き続き制度や場の拡張をすすめるなどして支援対策をすすめていきたい。
ひきこもりについては、子どもだけでなく中高年も対象に含めそれぞれのアプローチで各機関と連携しながら対応していく。

●山本教育長
これまでも校内体制の整備や関係機関との連携をしながら施策をうちだしているが成果につながっていないのを苦慮している。
学校の努力だけでは対応できない実情もあるが、これをなんとか解決案を出さなくてはならない。
外部の専門家にも入ってもらい、環境調整なども新たな視点にいれて対応していきたい。
保護者が相談機関などの情報を得られにくいのでハートフルなどからのアウトリーチ型相談の強化の強化が必要。
不登校支援センターを総合的な窓口にしていく。

鳥取県西部にて不登校生徒の出現率が低い理由

平成29年9月の鳥取県議会では坂野経三郎県議が次のような質問をしています。

「鳥取県の公立中学校の不登校生徒の出現率、これは明らかに西部が低い。これは平成27年だけ低いかと思えば、毎年そういう傾向にある。
この西部の状況、なぜこうなっているかということをぜひ分析していただいて、その取り組みを東部、中部に広げていただきたい。」

あれから1年経ちましたが、その後全県的な取り組みはどうなっているのか?
不登校についての行政との意見交換会で聞きたいと思います。

不登校・ひきこもりの相談窓口として、あるにはあるが?

島谷さんのいうように、個人や家族を孤立化させないこと、個人の問題ではなく社会問題であるという強い認識のもと、県民がいっしょになって取り組んでいくべき課題です。実際には「相談窓口として、あるにはある」のですが、そこへ行くまでがものすごく大変なことです。まずは、その「入口」の改善が求められます。保護者の方の中にはいろいろなところに相談に行き、疲れ果てている人もあります。だからこそ、その窓口への「心のハードル」を下げる必要があります。

鳥取県教委は「不登校の理解と支援のための教職員研修資料」を作り、人的配置を含めた学校環境の整備や教職員研修も行っています。
学校長や担任の理解と子どもに寄り添った丁寧な対応をしている学校がある一方で、特にその初期対応のまずさによって学校不信を大きくして信頼関係が切れてしまったり、不登校状態を長期化させたり家族が孤立してしまうようなケースもあります。
行政に当事者や保護者の声が県政や県教委に届いていない、届いていてもなかなか改善されていないことが大きな課題です。
相談窓口に行くまでにどれだけの不安や葛藤があるのか分かりますか。「気軽に相談してください」と言われても、子ども本人も親御さんもその一歩が出せなくて困っているのです。

当事者と家族を含めていろいろな人たちの意見や考えを聴くことがスタート

不登校の責任があるのは子どもや保護者ではなく教育行政サイドにも書きましたが、学校や行政の取り組みにも限界があると思いますし、保護者を含めたいろいろな関係機関が連携して対応していく必要があります。
最近では鳥取県内にも民間のフリースクールができ、それぞれが連携をとりながら子どもたちの暮らしや学習の支援、親御さんの相談を行っています。横浜市では公立学校の中のフリースクールという事例もあります。高根沢町の適応指導教室の運営方針も素晴らしいです。
子どもにも家族にも総合的なサポートが必要になってきますので、単に「学校に復帰させたらいい」「学校に来さえすればそれで解決」ではありませんから、学校や教育委員会だけで解決できる課題ではありません。だからこそ学校だけで解決しようとしないで、外部のいろいろな人たちの意見や考えを聴いていく必要があります。

不登校は「子ども本人の問題」ではなく「学校の問題」にも書いていますが、不登校は悪いことではありません。
不登校もそれを選択した子どもにとっての「選択肢」のひとつだと考えましょう。
相談できる場は公的な機関や民間の施設など様々ありますが、その場のひとつが「不登校やひきこもりの親の会」で、私は当事者や保護者が一番相談しやすい場であると思っています。
まずは親の会がどんな雰囲気なのか、どんな話をしているのか一度覗いてみてはいかがでしょうか。

これからも鳥取県としての不登校・ひきこもり支援対応について声を出し続けて県の対応を注目していきます。

鳥取県議会

いじめ・不登校総合対策センター

鳥取県のひきこもり対策

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-社会問題

執筆者:

関連記事

周囲の人に少しの勇気があれば清原の人生は違っていたはず

「覚せい剤使用者を、『犯罪者で、社会から排除されるべき』という見方ではなく、『治療が必要な人で、社会に戻ってくる人』との理解を持つ」という考え方には賛成です。 茂木さんの主張していることにも賛同します …

教員の自殺、これ以上子どもも教員も死なせてはなりません!

教員採用されてからわずか半年・・・ 子どもたちがいじめを苦にして自殺する事件があとを絶ちません。 学校で辛い思いをしているのは子どもだけではありません。 誰にも何も相談できないで悩んでいる教員も多いで …

「いじめによるトラウマ、後遺症は残る」 精神科医斎藤環さんに聞く

斎藤環さん、明確に言い切っています。 そもそも、「いじめをいじめとして認めようとしない」学校と社会が大きな問題。 文部科学省の定義は「いじめを受けている当事者が「いじめ」だと感ずれば、いじめと認定すべ …

【イラスト解説】ひきこもり→家庭内暴力収める「7つの道筋」 NGは

イラスト付きで解説してあるので再度シェアします。 家庭内暴力を止める方法、斎藤環さんが教える対応策 家庭内暴力の根源にある感情は『悲しみ』。本人も自分を責めている。 1.本人の言葉に最後まで耳を傾ける …

「ひきこもりは犯罪率が低い集団」精神科医・斎藤環氏が過剰な報道に苦言

「家族内だけで何とかしようとせず、専門の相談機関を頼ってほしい」というが、安心して相談できるところがどこにあるのか? ちょっと探してみたけど、相談しようとは思わない。 「気軽に相談を」というが、それが …

スポンサーリンク

スポンサーリンク