暮らし

2020年の子どもの自殺大幅増加、今私たちにできることは?

投稿日:25/12/2020 更新日:


新型コロナ感染による10代以下の国内の死者は、現在までにゼロ。
しかし、児童生徒の自殺が、2020年には年間479人と前年より140人も増えて過去最多、特に女子高校生が前年から倍増となった。
「学校は子どもたちの居場所にはなっていない」「安心して通えない」と何十年も前から言われてきた。しかしその対策はどうか?
自分の「居場所」を失っている子どもたちが増えている。それへの対応策はどうなのか?
今、社会でも学校でも行動制限や禁止事項で管理し、学力競争をさせながら「新型コロナ対策」が強化されていますが、もっと大切にしなければならないことがあると思います。
今子どもたちに何が起きているのか、そして大人は何ができるのか?
私はこう考えています。
児童生徒の自殺者が急増したのは、過剰な「新型コロナ対策」による社会不安が影響していることは間違いないと思います。

2020年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は過去最多を更新

2020年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は前年比140人(41・3%)増の479人(暫定値)となり、過去最多を更新した。文部科学省が15日、明らかにした。文科省は「新型コロナウイルスの感染拡大による社会不安が影響した可能性がある」(児童生徒課)としている。

児童生徒の自殺者急増 最多479人 コロナ禍の社会不安影響か(毎日新聞)

児童生徒の自殺、過去最多の479人 : 女子高校生が前年から倍増(画像:nippon.com)

「自分なんて生きていてもしかたない」「死にたい」「消えたい」

子どもたちから相談機関に寄せられている、多くの叫び。ことし、子どもの自殺が大幅に増えています。4月以降で、すでに300人以上にのぼり、コロナによる社会変化が背景にあると指摘されます。コロナ感染による10代以下の国内の死者は、現在までにゼロ(12月23日時点)。「感染で亡くなった人はいないのに、なぜ」、ネット上にはそんな声もあがります。

子どもの自殺大幅増加 コロナ禍で何が(NHK)

子どもたちに何が起きているのか。そして大人は何ができるのか?
それをするためには、第1に「子どもの目線」と同じにならなければなりません。
子どもは大人を信頼していないし、大人も子どものことを信じていません。だからあれこれ「しなさい」「しちゃダメ」と指図して、「できるできない」で評価する。そこには子どもの意思も自由もない。まずはそこが問題。
子どもは「いい子」に育てちゃいけません
「ひとりで悩まないで相談してほしい」は上から目線です。寄り添い感がない。多くの相談機関は「気軽」には行けない。そこに行くには条件がありハードルが高すぎる。それがどんなに大変なことかわかっていますか?
そして、大人も子どもも「評価」の視点、観点を180度変えることが必要です。競争に勝つこと、我慢すること、規則に従うこと、みんなと同じにすること、他者と比べられること、「いい子」になること、このようなさまざまな「しばり」によって子どもたちは制限され行き場を失う。

問題は学校が「子どもたちの居場所」になっていないこと

学校が楽しいところだったら子どもは「学校へ行きたくない」とは言わないよにも書きましたが、学校とは何かに耐えたり訓練する場ではありません。子どもたちにとって安心できる場所であるべきなのですが、現実はその正反対で怖い場所、不自由で個が認められない、狭い価値観に縛られて本当に窮屈な場所になっています。
今の学校は本来の役目を果たしているでしょうか?
学校とは子どもに一方的に価値観を教え込まれる場ではありません。
「生きる力を身につける」という学校目標を掲げている学校は多いですが、それに向かって取り組んでいるでしょうか。
一面だけの評価で子どもを見てはいないでしょうか。大人の尺度による「できるかできないか」が全ての評価基準になっていないでしょうか?
もちろん、生きる力を身につける場は学校だけではありません。家庭、地域、いろいろな人やものとの関わりの中で身に付いていくものです。

いまを楽しんで生きていたい、遊びたい、それが子どもだとおもうんです。子どもが子どもであることが大事にされていない、だから子どもたちは『居場所』を見つけられないんです。居場所があれば、子どもたちは主体的に動いていきます」

 学校は居場所になれるのか、と相川さんに訊いてみた。
「ダメでしょうね。学校というのは同じ価値観で生きていかなきゃいけない場所ですよ。そういう傾向が強まっています。変わっていかなきゃいけないとおもいますけど、なかなか難しいかもしれません」

不登校も自殺も増えているが、問題は学校が「子どもたちの居場所」になっていないことかもしれない

「来なさい」ではなく「行きたい」から行く


「居場所」とは空間ではなく、人と人との関係性です。安心して「弱さ」を言い合える関係性です。そこに「支援」は要りません。お互いが同等の関係性があるだけです。そこには条件などありません。評価なんか不用です。
居場所は「場所」としての空間よりも、そこへ「居る」「来る」人であるとか、そのような人々から醸し出される雰囲気が重要。
人と人との関係性なんだわ。
「居場所」とは、人と人との関係性という環境のことをいいます

「不登校の子どもは、学校に行けないからそこに行けばいい」とか「ひきこもりの人が働くためにこうすべき」だとか、「障害者の「枠」の中での障害者雇用」だとかということではなく、自分がそうしたいからそこに行く、自分がやってみたいからやる、という場を作っていくことが大事です。
それをやりたくなったらやってみたらいい。
そこに行きたくなったら行ってみたらいい。
誰か会いたい人が見つかったら、直接行って話してみたらいい。
その場所や人が自分にとって居心地がよければ、それが「居場所」になります。今の居場所つくりってこのような大切な視点が抜けているような気がします。「当事者意識」が欠けている「してあげる支援」ばかりあるような気がします。
不登校の子どものための「居場所」っていう枠って、どうなのかな? 

なにもしなくてもいい

「ひとりで悩まないで相談してほしい」も要りません。「気軽に来てください」も要りません。何かをするために行くのでもありません。
特別な枠なんか要りません。
ただそこに居る。
ただいっしょに居る。
「行きたいな」「会いたいな」「話したいな」
なにもしなくてもいい。
それだけです。

そして、もっとわがままで、もっと適当に生きたらいいと思います。もっともっと「助けて!」といって助けてもらえばいいです。
大人がよく言う言葉に「他人に迷惑をかけちゃいけません」というのがあります。
でも、「自立するということは依存先を増やすこと」です。
「迷惑をかけられる依存先」を見つけることを自立といいます。
周りの助けをどんどん借りて生きていくこと、それを「自立」といいます。

卒業しても「助けて!」といえる人を作ってもっと大切にしてほしい

自立とは、助けを求める依存先をたくさん見つけることです

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