遊び

子どもがゲームばかり(じゃないですが)していたらどうするか?

投稿日:14/06/2018 更新日:

「うちの子は何もしないでゲームばかりしている。困ったものです。」にも書きましたが、いったい何に困るのでしょう。
親はゲームをしているわが子を見ると何が不安なんでしょう。

ちょっとそのことを考えてみましょう。

・目が悪くなるのではないか
・人との付き合い方が偏って攻撃的になる
・ゲームをしていると学校の勉強をしなくなる
・学校の成績が悪くなる
・ゲームをしているとそれに依存してしまう危険があるのではないか
・ゲーム依存になると他のことがおろそかになるのではないか
・他のことができないと困るのではないか
・ゲームができても役に立たないのではないか
・ゲームで社会性が育つのか、社会に適応できない子になるのではないか
・ゲームばかりしていると自分がちゃんと子育てしていないと思われるのではないか

このようにいろいろな不安が考えられます。
他にも不安があったら教えてください。
その背景として親にはこんな考え方、固定観念があるのではないでしょうか。

・「いい子」に育てなければいけない
・「いい親」でなければいけない
・世間の役に立つ子に育てなければいけない
・世間から見て立派な親でなければいけない

では、
「いい子」ってどんな子ですか?
「立派な親」ってどんな親ですか?

「いい子」や「立派な親」になることがそんなに大事なことですか?
「いい子」については、こちらにも書いています。

子どもは「いい子」に育てちゃいけません

「いい子」からいかに脱するか 自由であれ!

でもやっぱりゲームってよくないんじゃないの?

でもやっぱりゲームってよくないんじゃないのって心配な親御さんへ「なぜ子どもも大人もゲームにはまるのか?」その理由は説明するまでもないと思いますが、学校の勉強や仕事もゲーム化したら面白く取り組めるにも書いたように、ゲームには、さまざまな「面白さ」が含まれています。

人生を変える「神ゲーム」の4要素というのがあります。

ゲームは、その課題によってプレーヤーを没頭させる――言い換えると、ミハイ・チクセントミハイがいうところの「フロー」状態を生みだすようにデザインされている。

フローとは、私たちが時間の経過も忘れるほど何かに没頭し、高揚感に満たされている状態をいう。面白いゲームは決して退屈せず、また逆に打ちのめされることもない。難しいが難しすぎない、易しいが易しすぎないという絶妙なバランスが保たれているからだ。しかもプレーヤーの能力が上がるにつれて、ゲームの難易度も上がっていくように設計されているので、私たちはつねにやりがいを感じ、ゲームにはまっていられるわけだ。

出典:ゲームはやめられず、仕事には飽きる理由(プレジデントオンライン)

そして、ゲームがもたらすいい影響もたくさんあります。
ゲームをやるからこそ身につく能力もいくつかあり、仕事にも役に立つことだってあります。

最近は自由度が高いデジタルゲームが増えていますが、ゲームではやれることに限界があります。プレイヤーはその限界の中で目的を達成するための方法を考えます。そして実際に試してみて、うまくいかなければ別の方法を試していきます。つまり、制約の中で最善を尽くすためにトライアンドエラーを繰り返すわけです。

このトライアンドエラーはプログラムが想定しない動きをしたときの対応ととても良く似ています。「プログラムがやれることの限界を考慮したうえでなぜこのような動きになったのかを考え、その考えが正しいかどうかを検証する。うまくいかなければ別の方法を試す」。どちらも表面上やっていることはまったく違うように見えますが、ある程度定められたルールの中で目的を達成するために試行錯誤するという点は共通しています。

デジタルゲームが好きな人はこのトライアンドエラーが苦にならないのだと思います。この能力をひたすら鍛え続けることになり、それが問題解決能力の向上に役に立っているのだと思います。

出典:子どものゲーム中毒が不安!?私の「問題解決能力」を育んでくれた、デジタルゲームの力とは…?(LITALICO発達ナビ)

ゲームだけではありませんが、遊びでもスポーツでも読書でも何かにに夢中になった経験は、さまざまな形で「生きていくための糧」になっていきます。好きなことに没頭して「できた!」という体験は自信となって、他のことにチャレンジしようという意欲にもつながります。
その反対に好きなことを止めてしまうことは子どもの持っている様々な可能性を閉じてしまうことになります。
そして、夢中になっていること、好きなことを他のスキルと合わせることによって強力な武器に変えることだってできます。
世界の地理や歴史上の人物などゲームの中に出てくるものに興味を持つことがきっかけとなって、そこから自分のやりたいことが見つかることだってあります。

子どものゲームをやめさせてはいけません!

それでも、それでもやっぱり子どもがゲームしているのが気になるという方、子どもがゲームばかり(ばかりじゃないですが)していたらどうするか。
私はこう考えます。

・ゲームやネットの制限等は一切やめる、本人にやりたいだけやらせる
・ゲームは悪いという固定観念を消す(弱める)
・ゲームも他のこと(特に勉強)も同等であると考える
・「いい子」に育てて「立派な親」にならなけでばという不安なんかないと思う

ゲームはダメという考え方の根底には、例えば勉強するのが優れていててゲームは劣っているという優劣志向が潜んでいます。
私が子どものころには「マンガを読むとバカになる」「テレビを見ると勉強ができなくなる」といわれましたが、バカになるどころか勉強もして賢くなっています。(笑

子どもがゲームをしていることは決して悪いことではありません。
子どもがゲームで身につくことはたくさんあります。
ゲームと勉強には優劣はありません。ゲームも勉強も考える力が身につくし賢くなるし、いろんなことに役に立ちます。

また、たとえ子どもがゲームをやめたとしてもまた別の不安が出てくるはずです。
それは子どもの課題ではなく親の課題であり、子どもにその不安をなくさせることは不可能です。
親の考え方を変えることが親の課題です。

その課題を解決するには「~できない」はスルーして、「~できた!」だけを見たらいいです。
「しなければならない」ことではなく、「~したい!」をやったらいいです。
自分の意志「~したい!」でやったことは、たとえそれができなくても失敗にはなりません。
そのすべてが貴重な経験になり財産です。
子どもがゲームに夢中になって楽しんでいることを喜んだらいいです。

ゲームの不安をなくすたったひとつの方法があります

子どもがゲームをしているのを見ると不安になる。ではいったいその不安をどうやったら消すことができるでしょうか。
簡単です。

親子関係を作っていくうえで最も大事なことが、ゲームに加わる、子どもといっしょにゲームをして楽しむことです。
とりあえずそんなことやっているのか「見る」だけでなく「試しにやってみる」といいです。
100%子どもの方が圧倒的に上手です。
それを体験したら、子どもがやっていることがどんなにすごいことかが分かります。
ゲームのステージ1つをクリアすることがどんなに大変なのかが分かります。
子どもに「ゲームばかりして!」と言う大人は、自分でゲームをしたことがない人が多いです。
「またゲームばかりして!」と言われたら、どんな気持ちになるかわかります。

実はこれ、ゲームだけではありません。
「うちの子は××ばっかりして、○○はやろうとしない。困ったものだ。」というのであれば、子どもといっしょに「××」をやってみたらいいです。すると、それがどんなに面白いか、どんなに難しいか分かります。

うそだと思ったら、騙されたと思って試しにやってみたらいいです。
やってみないと絶対に分かりませんから。

もしかしたら、親の方がゲームに夢中になるかもしれません。
「うちの母ちゃん、ゲームばっかりしてる!」「ゲームばっかりしないで、ごはん作ってよ!」って、子どもの方が言ってくるようになるかもしれません。
そしたら、子ども方から「ぼく、ゲームはほどほどにしようかなあ。」って考えるかもしれませんよ。

ゲームにはいいことがたくさんあります

「自閉症について少しでも理解が進めばボクのミッションは成功です。」
そういって、自閉症の少年がテレビゲームの開発に取り組んでいます。
発達障害の子どもの目線で日常の体験ができるゲームもあります。
発達障害の人が体験しながら学べるゲームもあります。

自閉症の少年が正しく伝えるゲームを開発中(たーとるうぃず)

親も一緒に遊ぶことが発達障害の子のゲーム依存の防止につながる(たーとるうぃず)

Forza Motorsport7が知的発達障害者のスペシャルオリンピックスの競技に

レースゲームのForza Motorsport7が知的発達障害者のスペシャルオリンピックスの競技に加わりました。

Forza Horizon 3もめちゃくちゃ面白いです。

Forza Horizon 4は今年の10月発売予定です。

どんどんやったらいいです。

知的発達障害者のスペシャルオリンピックスの競技にテレビゲーム – たーとるうぃず

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