教育

鳥取県教育行政の不登校に対する取り組みの課題と要望

投稿日:03/04/2018 更新日:

平成30年2月定例鳥取県議会で「不登校・ひきこもり対応についての一般質問」が行われました。

私はこれまでに不登校の親の会や不登校対応についても研修会やフォーラムに参加してきましたが、その中で取り組みの課題についてまとめました。

相談窓口はあってもそこへ行くまでの心理的ハードルが高い

・相談したくても誰にどこに行けばいいのか困っている人は多い。
・まずどこに相談に行ったらいいのか?はじめの一歩が踏み出せない人が少なくない。
・一番身近なのが学校なのですが、誰に相談すればいいのか困っている人もある。
・相談に行っても期待していたような回答が得られなくて、ますます辛い思いをしている方もあるので、次につながる相談できる期間が望まれる。
・各市町村の福祉課や子ども家庭支援課なども設置されているが、そこに相談に行くまでのハードルが高いという人もあるので、もっと気軽に立ち寄れる相談窓口が必要。
・県内には不登校やひきこもりの親の会があることを知ってほしい。一番身近で気軽に行ける場が親の会。独りで悩んでいる人も多いので、当事者や家族が直接話を聞いてもらえる場があることを県民に広く知らせてほしい。

学校や公的な相談機関の対応の仕方はどうなのか?

・学校での初期対応にまずさによってまずます学校との距離が遠くなっているケースもある。
・学校との関係がうまくいっている場合もそうでない場合も、学校をひとつの窓口として利用し、様々な機関を紹介してもらえるといい。
・昨年度から中西部でハートフルスペースが設置されたが、その後の連携作りはどの程度進んでいるのか。1年間の利用状況、支援状況はどのくらいあるのか知りたい。
・中部・西部にもハートフルが設置されたことはいいことだと思うが、その目的が学校復帰や就労のための適応訓練だけを目的とするのではなくいろいろな人と関われる居場所としてもらいたい。
相談機関としてのハードルを低くすることを望みます。
・ハートフルスペースの存在をもっと県民に広く知らせていく必要がある。
・現在はNPO法人鳥取青少年ピアサポートに委託してとっとりひきこもり生活支援センターが設置されているが、利用状況はどうなのか。

高校受験の際の「受験制度上の不利益」について

不登校の児童生徒は「心の不安感」だけでなく「制度上の不利益」を被っているにも書きましたが、現実には不登校の児童生徒は制度上の不利益を被っています。

・中学校で不登校だった生徒の場合、現状では出席日数が少ないために内申点での差があり、いくら学力テストで高得点をとっても合格できないという実態がある。高校受験の際に「自己申告書」を書くが、それが試験結果にどの程度考慮されるのか。どこまでの効力があるのか。考慮されないのであれば提出する必要はないのではないか。

・「不登校を生まない組織的対応のシステム作り」が全県的にどこまで進んでいるのか?
平成29年度第2回いじめ・不登校対策本部会議概要には「新規不登校を生まない取り組み」について、2つ目の項目に「支援会議を核にした組織的対応のシステム作りについて」、子どもの実態把握と支援の方向性の共用のためのアセスメントシートの作成、提案、・取組について学校への情報発信等とあるが、前年度、前回協議して課題となったことが次の会議までに前に進んでいるのか疑問。
そして、その結果どうなったのか、何が課題でその課題に対してどうしていくのか。そこが最も大事。
・「児童生徒理解・教育支援シート」を活用した組織的・計画的支援
・小・中・高と引き継ぎ支援していく体制作り
・組織的対応のシステム作り
これが全県的にどこまで進んでいるのでしょうか?

「組織的対応のシステム作り」はホントに急いで取り組んでもらいたい。
・気高中学校、鳥取市立逢坂小学校など3中学校区を推進モデル地域に指定して、認知行動療法を取り入れた「勇者の旅プログラム」の実践がされているが、どの程度効果が上がっているのか。

・教育審議会での主な意見が具体的にどのように実行されているのか。
・不登校といじめ問題をひとくくりにしてしまっていいものか。
・いじめのところだが大人の側の対応が書いてある。
・コミュニティ・スクールを進めていき、学校と地域が相互に補完・連動していく仕組みづくりが必要である。
・学校だけでは解決できない問題に対して、いかに地域が関わっていくのかが大事なポイントになってくる。
・不登校の児童生徒が、学校とは違う立場の人に気軽に訪問・相談できるような場所があるといい。
・学校へ行かないと決めた子どもが学びたいというのであれば、それに合った場を作っていく必要があるということです。
・「学びたくない」「よくなりたくない」という子どもなんか一人もいません。
・長期不登校、フリースクールと教育委員会の中身のある連携を求めます。

鳥取県の不登校に対する取り組みの課題

平成30年2月鳥取県議会で「不登校・ひきこもり支援について」の一般質問と質疑が行われました。質問をしたのは島谷龍司議員で平井知事と山本教育長の答弁がありました。

・佐賀県では全県でNPOスチューデント・サポート・フェイスを中心とした取り組みが行われている。
・鳥取県でもこのような連携したネットワーク作りが必要だと思う。
・不登校を考える県民の会を鳥取県でもやってほしい。

鳥取県で課題なのが、個々での取り組みは行っていてもそれらが連携できていない。
そして、当事者や保護者の思いが教育関係者に届いていない、その願いが具体的な取り組みとして実現していないことが大きな課題。
さまざまな人が意見交換や情報交換を継続的に行っていくために「同じ場」に集まる「場の設定」が必要です。そこでの課題を共有し具体的な取り組みを進めていく必要があります。

参考資料

「平成29年度10月末児童生徒の問題行動・不登校等の状況について」(PDF)

「平成29年度第2回いじめ・不登校対策本部会議の概要」(PDF)

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