教育

教育の目的は自立、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」

投稿日:14/11/2017 更新日:

「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」(明治図書)を読みました。

教育の目的は「自立」「生きる力をつけること」っていわれますが、それをどこまで分かって教育に関わっているでしょうか?
「自立」ってどういう姿をいうの?「生きる力」ってどういう力なの?
子どもたちが置かれている学校で、それをしっかり考えているでしょうか?
学校は次の学校へ進ませることが目的になっています。最終学校が就労に結び付ける役割を担うのでしょうか?
実際には、それぞれの学校では目先のことをこなすのが精一杯で、そこまで考えてやってられないというのが現状なのかもしれません。
現実は厳しい。さらに親が独りで支えていくのは不可能です。
「迷惑がかけられる依存先」を長く長くつなげていく必要があります。
だからこそ連携が必要です。情報収集が必要です。情報共有が必要です。

「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」には基礎基本編と実践編の2冊があります。
前者は就労の仕組みと就労後に必要な能力は何かを書いてあります。後者は、実際に何をすれば子どもの幸せに出来るか、さらには、そもそも特別な支援が必要な子どもの50歳、60歳、70歳、80歳の幸せな姿とは何かを書いてあります。

この本は政府統計や「根拠俺」ではなく、特別な支援を必要な子を育て上げた保護者、また、その子達を就労している企業・事業所の方々との面談調査に基づいています。
西川さんと現場の教員、保護者、雇用支援者などとの話が対話形式で書かれていて、とても読みやすいです。
また、
「ではそれぞれの学校で何をしていく必要があるのか」について、具体的な事例を通して解説してあり、すぐにでも役に立つ内容です。

本書は,子どもが本当に幸せになるために何が必要かを,特に就学中にスポットを当てて書いたものです。本書の内容を一言で言えば,「1年のスパンで物事を考えるのではなく,30年,40年,50年,いやそれ以上のスパンで物事を考えましょう」ということなのです。
 途中,ビックリするようなことや,今まで取り組んでおられたことを否定するようなことを書くかもしれません。すみません。しかし,それは「その子」の幸せを願っていることを信じて付き合って下さい。3ヶ月かけて子どもが九九を覚えたが,夏休み明けには忘れてしまっていたことはありませんか? そして,もう一度,九九の学習を繰り返す。このループから逃れるには,長いスパンで考えることが必要なのです。最初にお願いです。読み終わったら保護者にご紹介下さい。若い保護者の場合,知らないことが多いと思います。そして知るべきことです。
 本書は,学校で何を学ぶべきかを就職との関係で書いています。
西川 純

立ち読みする

立ち読みする

スポンサーリンク

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク



-教育

執筆者:

関連記事

「やさしさ」という技術 賢い利己主義者になるため

「賢い利己主義者」という言葉がしっくりきます。 ・「やさしさ」という技術 ・他人のロールモデルとなる ・あなたの個性を変える必要はない ・「ささいなこと」に、すばらしい意味がある ・誰かにアドバイスを …

算数障害の理解と具体的な対応法とは?

なにより避けたいのは、無理やり問題を解かせて算数を嫌いになってしまうことです。 自分なりに時間をかけて計算が理解できるようになれば、子どもの自信につながります。 自信がつけば、自ら問題にチャレンジする …

不登校の児童生徒は「心の不安感」だけでなく「制度上の不利益」を被っています

鳥取県では公立高校の入試が終わりました。 この時期は生涯の中でも最も心の動きが大きいときだと思います。 中学校に行っていなかった子や親御さんは特にそうだと思います。 文科省は「不登校は問題行動ではない …

彼らは誰のため、何のために教員をやっているのでしょうか?

部活動中の事故やいじめなどが原因で死亡・負傷した児童生徒の保護者ら41人についての調査結果です。 「学校側の事後対応についてどうだったか?」という質問に対して 民間団体「全国学校事故・事件を語る会」が …

鳥取県いじめ問題対策連絡協議会議事録を問う

「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった」。手記は当時をそう振り返った。 市教委の第三者委員会の調査によれば、小 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク